コリアンダーの育て方のポイント

コリアンダーは初夏と秋に、花びらが5枚の小さい桃色がかった白花を咲かせます。
草全体が特有の香りがし、花はかわいいのですが、切り口からの香りがきついので切り花には向きません。
こぼれダネで自然開花が多く見られますから、一度植えるとけっこう毎年利用できます。
日当たりがよく、肥沃な場所で管理します。真夏の暑さがやや苦手なので、夏はなるべく涼しくなる場所を選びましょう。
葉は肉や魚料理の薬味として、種子はカレーの材料に使われます。若い葉を下から摘み取って利用します
が、葉の利用が多いと、充実した花は咲きにくくなり、種子も多くとれません。

霜の心配がないころにまき、肥料はしっかりと入れる霜がおりない地域なら、9月下旬から10月上旬にかけてタネをまき、苗を育てます。4月中旬くらいから葉が茂ってきて利用できるでしょう。
霜がおりる地域は、直蒔きならば霜の心配がなくなる4月下旬から6月にまくとよいでしょう。
早く利用したい場合は、小さめのポットに3月にまき、日中20度を保てる目当たりのよい部屋で管理し、霜の心配がなくなったら戸外で育てます。
移植に弱く、タネは大きめなので、一晩水につけるようにします。3.5号鉢に2粒くらいまき、発芽したら元
気のいいほうを残して間引くか、ジフィーセブンに直接タネを埋め込んで、ネットから根が出たら、鉢上げ
するか露地に植えます。
肥料分が少ないと貧弱な荷のまま、か細い花が咲くので、幼苗のときにしっかり育てたいものです。培養上
には堆杷を多めに入れ、元肥えに緩効性化成肥料を用土1㍑あたり3g混ぜます。
生育に従って月1 回、窒素分の多い肥料を追肥するようにします。
タネの色が緑色から薄い茶色に変わってきたら、午前中に株元から茎を切って逆さに吊るします。穴をあ
けた紙袋をかぶせれば、じょうずにタネを収穫できます。