カモマイルの育て方のポイント

カモマイルは日当たりと水はけのよい場所が適しています。直蒔きでもかまいませんが、種が少なくて確実に増やしたいときには床まきにします。
種はこまかく、好光性なので土は少なめに薄くかけます。発芽したら、本葉4~6枚で込み合っている部分を移植して株間を広げます。
風通しが悪いとうどんこ病や、アブラムシが発生しやすいので株間は30㎝以上あけるようにします。
プランターの場合では、60㎝幅のもので3~5株が目安です。
一度植えるとジャーマン種はこぼれダネでふえ、ローマン種は株が横広がりにふえて毎年楽しめます。
ローマン種の株分けは9~11月に行います。

ローマン種のほうが生育サイクルが長く、株分けでみやせるジャーマン種は 年草、ローマン種は多年草で、生育サイクルが異なります。さらに、2種のいちばんの違いは、ローマン種は株分けでふやせるということでしょう。
ローマン種は、春に植えた苗は横広がりに生長して初夏に開花します。開花後も株は残り、夏は暑さのため
に生長を止めます。
秋になると、再び生育し始め、青々としたまま冬を越します。
できたら、株分けしてふやします。ジャーマン種は、春に植えた苗は開花までに上ヘ上へと枝葉を伸ばし、
60㎝ほどの高さで花を咲かせます。
花後、タネが熟すとその株は枯れます。こぼれたタネが発芽してそのまま夏を越し、秋になると冬越しでき
る大きさにまで株を茂らせますが、早く発芽したものは秋に開花することもあります。
冬を越した株は、春になると生長して、という生育サイクルを繰り返します。
翌年のためにタネをこぼすのを忘れないようにします。