ハーブと《婦人科系の悩み・病気や妊娠》との関係
ハーブと《婦人科系の悩み・病気や妊娠》との関係についてお話ししてみますね。女性の方の特有なものである、更年期障害や妊娠、生理や月経前症候群といった症状に対して、ハーブは有効なものがたくさんあります。
更年期障害に対してですが、一般の薬を用いる治療法では、ホルモン補充療法が取られており、自然治癒力がかえって低下してしまいます。その点、ハーブを用いた療法は自然治癒力を高めてくれますのでとても好ましい療法といえます。更年期障害に有効なハーブは、セントジョンズワート、チェストベリー、ベルベーヌ、セージなどです。
妊娠中において、お腹の赤ちゃんのことを考えると、薬より安全であるハーブを用いたいと思う方も多くいらっしゃると思います。しかし、ハーブも身体に対する作用が大きいので、妊娠中には特にご注意が必要となります。妊娠中に有効なハーブはラズベリーリーフやタンポポなどですが、逆にバジル、カモミール、レディースマントルなどは妊娠中は避けたほうが良いハーブですし、パッションフラワー、ラベンダー、セージ、フェンネル、ショウガ、タイムなども、ご注意が必要となります。
生理痛などにはラベンダーやサフラワー、生理不順にはセージ、ローズ、レモンバームなどが良いとされています。
排卵から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的な不快な症状を総じて月経前症候群といいますが、この月経前症候群にはマリーゴールド、サフラワー、カモミールなどが良いとされています。
ハーブは薬のような強く直接的な効果を得ることはできませんが、いろいろなハーブの種類によって、実に多様な効果を得ることができますので、その時々の状況に合わせて上手に活用いただけると楽しいハーブとのお付き合いができると思います。